2009年01月07日

ななと天疱瘡と終生預かりについて

今日は七草粥の日でしたね。
七草軍団の保護主さんが七草に寄せて記事を書いて下さってます
「河内の小太郎と大吉と福助」


猫の幼稚園の七草記事は、お馴染み天疱瘡治療中のなな。

昨年6匹の赤ちゃん猫と一緒に、雨の振りそうな朝公園に捨てられていた、まだ若いママ猫さんです。

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真っ白な半長毛の皮毛に、申し訳程度に頭にうっすら墨模様。
引き込まれそうな程深く綺麗なブルーアイ。
なんてべっぴんさんなんだろうと、目が釘付けでした。


猫の幼稚園に入園した日に、お腹の皮膚が爛れているのに気がつきました。
授乳中だったから、赤ちゃん猫さん達に吸われて皮膚疾患起こしたんだろうかと思ってましたが、どうやらこの時点ではもう発症していたのでしょう。

八月中旬に気づいたのは、耳の先の病変でした。

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顔と耳の所に、小さなかさぶた様の病変が沢山出来ていて、かさぶたが取れる度に沢山の皮毛も一緒に抜けてしまうので、地肌が透けて見えています。

何度かの治療の後、これはただの皮膚疾患ではなく、もっとやっかいな「天疱瘡」だろうと告げられました。


天疱瘡は人間の膠原病と同じ、免疫疾患の病いです。
近親交配などが原因の事もあるようです。
ななの場合はその中でもどうやら「全身性紅斑性狼瘡」(ぜんしんせいこうはんせいろうそう)という種類のようで、昨年秋からずっと治療を続けてきました。

本当は確定診断の為に色々と検査をするんだけれど、それさえもななには負担になるので見合わせ、投薬も注射も通院も、全てが極端なストレスになるななに合わせて色々と試行錯誤を繰り返しながら治療を続けています。

ななの特徴は、一気に症状が出て悪くなり、ステロイドに良く反応して一気に症状が改善される所。

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薬への反応が良いと、ほんの数日でここ迄回復してきます。



年末に、ステロイドの一種である、デポメドロールを注射で接種。
これがななに合って、二ヶ月に一度の接種で済むなら今後の病状のコントロールしやすくなると期待していました。

でもななの場合は一ヶ月しか持ちませんでした。
今回は途中で風邪対策の抗生剤を飲ませる為に、うっかりヤギミルクを与えた仕舞った事がまずくて、デポメドロールの効き目が半減してしまったのもあるのですが


丁度明日、他の仲間の通院に合わせて、ななも通院をと思っていた今夜。

どうやら、「全身性紅斑性狼瘡」は確実に体を蝕んでいる様です。

この症状の一つに、『発熱・関節炎・皮膚や粘膜の炎症・リンパ節の腫大などにより、歩き方に異常がでる』というのがあるのですが、腰に力が入らない様な、そんな様子をみせたなな。

でも自分では「なんでこんな風に体がふらつくのか、理解出来ない」そんな感じで戸惑っている様。

今日のなな。

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背中と頭の症状が又酷くなりました。

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それでも食欲はあり、頬を撫でると嬉しそうに目を細めて、手に顔を預ける様に甘えてくれます。




天疱瘡の説明を受けた際、ベル動物病院の院長には寿命は長くないかもしれないと言われました。

天疱瘡はただの皮膚疾患ではなく、内蔵にも多大なダメージを与えるし、特にななの場合はそう思わせる兆候があるので、長生き出来る猫さんではないだろうと。


だから、里親募集掲示板からななの募集は削除しました。

ななは猫の幼稚園のななとして、気楽にのんびり、暮らして行けば良いと決めたんです。

猫の幼稚園は保護猫さんのお家探しをするのが目的だけど、お家探し出来ない猫さんだからって、保護主さんに突き返すのもおかしな話だし、ましてリリースなんてとんでもないし、勿論意味のない安楽死なんて考えられへんし。

だからここで寿命が尽きる迄、他の園児と一緒に楽しく過ごしてくれればいい、と。

でも、もしもななに特別な想いを抱いて、是非にと望んで下さる方がいたのなら、ななの病状とよくよく説明した上で、それでもと望んで下さる方がいるのなら、その時は幸せな家猫として送り出そうと決めました。


そう決めた時からななは甘え方が変わりました。

それまではちょっと遠慮し乍ら甘えていたななが、自分から撫でて欲しいと甘えます。
私が顔を近づけると、嬉しそうに顔を擦り付けごっつんこしてくれます。
私のベッドにもやってきて、一緒に眠る事も多くなりました。



今週ななの娘のすずちゃんがお引っ越しします。
これで残ったのは長男坊のようちゃんのみ。

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願わくば、一日も早くようちゃんのご縁も整って、ななが母親業から解放されゆっくり出来ます様に。
だってようちゃん、もう七ヶ月にもなる中猫さんなのに、未だにママのおっぱい吸いたがるんです
子煩悩なななは、不機嫌乍らもようちゃんにお乳吸わせちゃうし…


健康なメス猫さんなら、もうとっくに次の発情迎えているころでしょうが、ななはそんな兆候もありません。
それだけ天疱瘡によって体が痛めつけられているのでしょう。
もしかすると、ななに限っては避妊手術もしないかもしれません。


どうぞ、ななの毎日が穏やかで楽しいものでありますように。
その為に、明日の通院我慢してね、なな。


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posted by いよだとばん&むう at 23:50| Comment(3) | TrackBack(0) | なな/天疱瘡闘病/里親募集中
この記事へのコメント
ななちゃん
かゆみもあるんでしょうね。
つらい症状がおさまって、安らかな時間を
すごせますように。
ようちゃんに早くいいご縁がありますように。
Posted by みくの母 at 2009年01月08日 11:07
ななちゃんがご機嫌よく幼稚園で過ごせることを祈ります。
それにしてもホントキレイなにゃんこですね。
Posted by チャチャ at 2009年01月08日 15:36
他人事とはおもえない。
私は人間の膠原病です。顔も同じようにくちゃくちゃです。
腎臓も調子は一進一退。
少しでも穏やかに幸せで一生を過ごしてね。遠くからですが応援しています。
一緒に頑張ろうね。
Posted by ころ at 2009年01月12日 23:30
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